仕事(医療)の話し

 マック(コンピューター)の話し

仕事(医療)の話し

[1] 2000.1.30  ケアマネと医療法人化……なぜこんなに手続きが煩雑なのか

2000.1.1から医療法人にしました。一人医師医療法人と呼ばれる組織です。法人化というと普通、よくもうかっていて税金対策をする必要があるか、後継者にスムーズに引き継ぐためというのが相場のようです。わがクリニックは、そこまで税金対策をしなければならないわけでも、後継者がいるわけでもありません。それではどうしてかというと、介護保険でのケアプランを作成しようとしたら、居宅介護支援事業者というものにならなくてはダメで、その認可を受けるには法人でないといけないと、お国がおっしゃるんですね。(何でやねん?とほんとは言いたい。)

1998年秋に私とクリニックの看護婦がケアマネージャー(通称ケアマネ)の試験を受けて(正確には介護支援専門員研修受講資格試験とか言ったと思いますが……)、運良く合格したんです。半分はなんかようわからんけど、資格は邪魔にはならんし、これから在宅ケアを続けて行くには避けて通れない話かな、などと考えて受けました。それで、いま、講習受講中の1人を入れると、クリニックには4人のケアマネがいます。せっかく資格を取ったのに使わないのはもったいないかな-という軽いノリと、自分たちがこれまで在宅ケアでみてきて、人間関係が築かれている患者さんや、医療要素の濃い患者さんのケアプランは、介護サービスの多くと利害関係がなく「中立」風の自分たちが立てるのがベストではないか(訪問看護は自分のところからしますが)という美しい話しの結果、ケアマネ業務にも取り組もうということになったんです。

まあ言ってしまえば ケアマネ資格を取った→使わないのはもったいない→居宅介護支援事業者の認可がいる→法人でないとダメ という経過で、1999.7月から手続きを始めて、ようやく2000.1月からスタートです。

さて出水クリニックが医療法人出水クリニックとなるためには、恐ろしいほどの手続きがいるんですね。簡単に言うと個人で行ってきた出水クリニックを12.31で廃業して、医療法人出水クリニックを1.1に開業するということになるんです。すべてに、廃止届けやら辞退届やらを出し、再び、新たな開始届けを出すんです。保健所から係官が実地調査に来るんですよ。実際には何も変わってないのに。もし「組織名称変更届け」だけで済ませられれば、無駄な事務作業は減らせられて、税金の無駄使いも減るのに……。

さて、1.1に法人化してやっと大阪府に、居宅介護支援事業の申請を出せることになりました。この申請様式がまたうんざりするほど面倒くさいのです。順調だと2月中に認可が出るとのことですが、日々の診療活動の合間にしなくてはいけない作業だけに、つらいものがあります。

ところでかんじんのケアマネ業務ですが、これがまた信じられないくらい書類の山になるんです。ケアマネ支援ソフトがないととてもやってられない。ところがまたこのソフトが高価なんです。高いと150万とか、中間どころで50万、安くて10万と言うような、足もとを見た?値段が付いているんです。おまけにこれがWindows用のソフト。Macになじんでいる私には二重に腹立たしい。おいおい、お国はケアプランは利用者自身が立てることも可能といってたはずなのに、なんでこんなにややこしいんだ!(−−#)ケアマネ業務をしてくれるクリニックの看護婦さんたちの怒りが、私に襲いかかってくるのは時間の問題だと思う今日この頃です。

マック(コンピューター)の話し

[1] 2000.1.30  Macで走る業務用ソフトが欲しい

マック(Macintosh)を使って6年あまり、NECのPC8801などというパソコンから数えると約15年あまりのパソコン歴です。といっても、あまり知識は進歩していません。MacのコンピュータやOSはなじんでしまったためか、はたまた巨人よりタイガースが好きというタイプの性格のためか、気に入っています。特にファイルメーカーというデータベースソフトには、診療情報提供書をはじめ様々な業務でお世話になっています。でもレセコン(診療報酬請求明細書(レセプト)発行用コンピューター)は、DOSで走っているのがつらいところ(1996.5月の開業時に導入したのですが、pentium75MHzという今では信じられないような仕様。でもレセコンとしては全くストレスなく動きます)。5年間でリースが切れるので、次は電子カルテ化を、とも考えているのですが、Macでいいソフトがあればいいのだけど……。診療報酬や医療制度はころころと変わるので、やっぱりサポートがしっかりしていないとまずいですしね。介護保険のケアマネソフトもMac版はなさそうで、困ったなー。とりあえずVirtual PCというMacの中でWindowsが走るソフトは持っていて、そこそこWin用の事務系ソフトは走るのですが、ネットワークやプリンターの設定やらが、どうもわかりにくくて困ります。やっぱりWindows機を買おうかなと悩んでいます。

[2] 2000.1.30  iBOOKを買ったナースの逆襲?

ついでにもう一つMacの話し。iBOOK、可愛いですね。Appleの言うとおりiMAC to goというわけで、mobileには向かないけど、場所はとらないし、持ち運べるし。値段も性能から考えると、ちょっと前のpowerbookなどの値段からは考えられないほどリーズナブルです(といっても20数万円しますが)。本体価格は198000円と言うことですが、残念ながらこれでは使用に耐えない状態で、メモリー増設しないとだめですので、メモリーの分お金がかかります。11月にクリニックの受付に1台買ったのですが、これをみた看護婦さんたちが「カワイ〜イ!」というわけで、3人が買ったのです(私がすすめた、という話しもありますが、あくまでも相談にアドバイスをしただけです……Macなら手取り足取り懇切丁寧に操作をお教えします、Win機は私はしりませんと)。もちろん目的は電子メール。置く場所をとらない、かわいい、持ってきて操作法やトラブル解決をたずねることができる、というのが購入の判断材料です。年末年始はPostpetの嵐が吹きまくっていました。

ところで、初めて買うパソコンがiBOOKだった3人の看護婦さんの様子を見て思うのですが、やっぱりパソコンは電気屋さんで売ってるけど家電製品じゃないですね。理由は二つ。3人のうち2人はNet上のアップルストアで通販で買ったのですが、メモリー増設していない状態(32MB)で、MacOS9が仮想メモリonで動いているのだけど、ユーザー登録をするのにブラウザーを立ち上げると、それでフリーズしたかのような動作しかしないのです。こわれているのかなと思うほど。メモリー増設して仮想メモリをoffにすると、ウソのようにきびきび動き出しました。こんなことでも近くに聞ける人がいないと、苦労すると思います。見よう見まねですぐに使えるTVやステレオのようなわけにはいきません。もう一つは、ちょっと恐れているんですが、半年もするともっと高性能なものが、もっと安い値段で出てくるだろうということです。冷蔵庫やTVが1年後に半額で売られていたら、みんな激怒するでしょうね。まあパソコンがまだまだ成熟した商品じゃないということをみんな了解しているので、暴動にならないのだと思いますが、普通、こんな商品を売ったら訴えられかねませんよね。でも、そんな事情を知らずに、電子メールの道具として買う初心者の人たちには、何と言って納得してもらおうかな……。